「ふるさと納税」という言葉を聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。ふるさと納税は、寄付をすることで、さまざまな特典やその土地の名産品をもらうことができるというものです。
もらえる特典は多岐にわたり、中には商品券や旅行券などの金券をもらうことができる場合もあります。そこで、今回は、ふるさと納税でもらえる各種金券について紹介します。
ふるさと納税を毎年行っていて、今年はどこに寄付しようかまよっている人、ふるさと納税に初挑戦しようとしている人はぜひ参考にしてみてください。
目次
金券がもらえるおすすめのふるさと納税
ここまでは、ふるさと納税の概要について紹介してきました。概要を理解したところで、気になってくるのが、どの都市でどのような返礼品がもらえるのか、ということなのではないでしょうか。
そこでここでは、返礼品のなかでも金券に注目し、金券がもらえるおすすめの寄付先を紹介します。
日本旅行ギフトカード
旅行が好き、という人にとってもらって嬉しいのが旅行で使えるギフトカードです。
2018年4月現在、岐阜県池田町に寄付すると、返礼品として日本旅行のギフトカードをもらうことができます。このギフトカードは旅館やホテルの宿泊券をはじめとして、国内線・国際線の航空券、JRの特急券や乗車券を購入することができます。
このギフトカードをもらうには以下の金額でのふるさと納税が必要です。
返礼品 | 寄付額 |
---|---|
5万円分のギフトカード | 100,000円以上 |
15万円分のギフトカード | 300,000円以上 |
25万円分のギフトカード | 500,000円以上 |
50万円分のギフトカード | 100,000円以上 |
このように還元率50%と非常に高い値を示しています。この返礼品は期間限定となっているので、気になる人は早めに申し込むことをおすすめします。
ピーチ
ピーチは格安航空会社です。納税者は、航空券の運賃や受託手荷物料金、各種手数料などで、使用することができるピーチポイントを返礼品として受け取ることができます。2018年4月現在、ピーチギフトポイントがもらえる都市は以下の3都市です。
返礼品 | 寄付額 |
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ピーチギフトポイント | 2万円以上(宮崎県小林市) |
ピーチギフトポイント | 2万円以上(茨城県鹿嶋市) |
ピーチギフトポイント | 1万円以上(大阪府泉佐野市) |
上記の都市では、ピーチギフトポイントのほか、その地域の特産品をもらえる場合もあります。また、都市によって寄付金額の設定が異なります。こちらも旅行好きな人はぜひ覚えておいて欲しい寄付先です。
リンガーハット
ちゃんぽんでおなじみのリンガーハットやとんかつの濱かつなどのリンガーハットグループで利用できる商品券を返礼品としている都市もあります。
返礼品 | 寄付額 |
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食事券 | 1万円以上(静岡県小山町) |
食事券 | 1万円以上(佐賀県吉野ヶ里町) |
リンガーハットは全国に600店舗以上展開されているので、仕事などで外食が多いという人は持っておいて損はしないはずです。
サーティワン
アイスが好きという人におすすめしたいのがサーティワンの商品券です。
静岡県小山町では1万円〜10万円のふるさと納税に応じて500円の商品券が8枚〜80枚までもらうことができ、還元率は40%となっています。
返礼品 | 寄付額 |
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商品券8枚 | 1万円 |
商品券16枚 | 2万円 |
商品券24枚 | 3万円 |
商品券40枚 | 5万円 |
商品券50枚 | 10万円 |
静岡県小山町は先ほどのリンガーハットの商品券をもらうこともできるなど、複数の返礼品が用意されているので、自身の好みにあわせて選択することができます。
塚田農場
塚田農場は各地の地鶏を使用した料理が特徴の居酒屋チェーンです。宮崎県日南市に1万円以上のふるさと納税をすることで、食事券を返礼品としてもらうことができます。
返礼品 | 寄付額 |
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食事券 | 1万円 |
食事券 | 2万円 |
塚田農場にはいくつかの店舗形態がありますが、日南市へのふるさと納税でもらえる食事券は「日南市塚田農場」、「日向市塚田農場」、「日南館」、「わが家」のみで利用可能なので注意してください。
ネスレ
長野県小谷村では、1万7,000円以上のふるさと納税でコーヒーやチョコレートでおなじみのネスレのプレミアムクーポンを返礼品としてもらうことができます。
返礼品 | 寄付額 |
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プレミアムクーポン5,000ポイント | 17,000円 |
プレミアムクーポン10,000ポイント | 34,000円 |
プレミアムクーポン20,000ポイント | 67,000円 |
このクーポンはネスレのショッピングサイトで利用できるもので、「ドルチェ グスト」「ネスカフェ ゴールドブレンド」「キットカット」などのネスレの商品の購入に使うことができます。
コーヒーをよく飲むという人であれば、持っておきたいクーポンです。
ふるさと納税の基礎知識
商品券や金券をもらおうとしている方は、すでにふるさと納税に詳しいと思いますが、念のためふるさと納税がどのようなものなのか確認していきましょう。
ふるさと納税の基本情報
ふるさと納税は、自分が応援したい、サポートしたい自治体に対して寄付を行うことができる仕組みのことです。「納税」という言葉がついていますが、厳密にいうと「寄付」という形になります。この寄付によって、地域に貢献することができる、というわけです。
多くの人は地方の市町村に生まれ、そこで育ち、進学や就職に伴い大きな都市へと引っ越し、そこで納税を行います。通常の納税は住んでいる都市に対して行われるため、多くの人が集まる都市の税収は増える一歩、地方の市町村は人口が減り、税収も減少してしまいます。
こういった状況を背景としてふるさと納税は生まれました。地元を離れて随分時間が経つけど、地元が大好き、地元に恩返しがしたい、といった人たちが遠く離れた場所からでも地元の税収アップに貢献することができるのです。
ふるさと納税のメリット
ふるさと納税のメリットは、ただ自分の好きな街に納税することができるだけではありません。ここでは3つのメリットを紹介します。
- 税金の使い道を指定できる
税金というと、その用途は自治体が決めるため、納税者は自分の税金が何に使われるのか、わからないのが一般的です。しかし、ふるさと納税に関しては、教育や健康、福祉、子育て、環境、地域振興、スポーツ、文化、観光、防災などその使い道を自分で指定することができます。実際にはいくつかの選択肢の中から納税者本人が用途を選ぶ形になりますが、それでも、自分のお金が何に使われて、どのような形で地域に貢献することができているのか、ちゃんと把握することができます(少数ではありますが、指定できない場合もあります)。
用途の選択肢は地域によって異なるので、納税したい都市のふるさと納税のホームページを確認してみてください。
- 税金の控除がうけられる
ふるさと納税は、2,000円を超える納税を行うと、所得税、住民税の控除を受けることができます。具体的には以下のようになります。
ふるさと納税として1万円を納税→2,000円は自己負担分で、残りの8,000円を控除することができる
- 返礼品がもらえる
ふるさと納税をする理由の1つに返礼品がもらえるから、ということを掲げている人もいるかもしれませんね。ふるさと納税では、納税をするとそのお礼としてその地域の特産品や名産品、特典などをもらうことができます。お肉やお米、魚などの食べ物のほか、今回紹介するような金券、さらには家電など返礼品の内容は地域によってさまざまです(返礼品がない場合もあります)。
先ほどの税金控除とあわせて実質的には2,000円を負担するだけで、地域に貢献することができ、自身の節税にもつなげることができ、そして返礼品がもらえるふるさと納税は非常にお得な制度なのです。
ふるさと納税の推移
ふるさと納税は2008年にスタートし、2018年で11年目を迎えます。総務省のデータによると平成28年時点で納税金額は284,408,875円、納税の件数は12,710,780件となっています。
年によっては前年を下回る金額を示したこともありましたが、右肩上がりでその数字を伸ばしています。ふるさと納税の数が増加した背景には、やはり返礼品の充実があげられています。先ほども説明したように、実質的には2,000円の負担で、税金の控除に加えて、高価な返礼品をもらうことができる点はふるさと納税の普及に大きく貢献しているようです。
ちなみに、平成27年、28年と2年連続で、宮崎県都城市が金額、件数ともにトップになっているほか、静岡県焼津市も上位に入るなど、人気の納税先が存在していることがうかがえます。
ふるさと納税を活用しよう
今回はふるさと納税に関して、その概要と金券がもらえるおすすめの納税先を紹介してきました。今回紹介してきたように、ふるさと納税は実質2,000円の負担で税金の控除に加え、豪華な返礼品をもらうことができる制度です。
返礼品が欲しい、節税したい、地域に貢献したい、などさまざまな理由があるかとは思いますが、基本的には損をすることはありません。ぜひふるさと納税を活用してみてください。
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