クレジットカードには様々な支払い方法があります。しかしクレジットカード初心者の方は、「怖くて1回払いしか利用できない」という人もいるのではないでしょうか。
この記事で手数料を含むクレジットカードの支払い方法を徹底解説することで、よりよいカードライフを送ってもらえればと思います。
目次
クレジットカードの主な支払い方法の概要を解説!
クレジットカードの支払い方法には主に
- 1回払い
- 2回払い
- リボ払い
- 分割払い(3回~36回)
- ボーナス払い(1回・2回)
があります。ここでは楽天カードを例に、支払い方法別の支払い日や手数料などについて解説します。
1回払い
1回払いは、毎月末日締め、翌月27日(27日が銀行休業日の場合、その翌営業日)に支払う方法です。利用者から支払い方法について指定がない限り、全て1回払いとなります。ショッピングだけでなく、キャッシングでも1回払いが基本です。
ショッピングの場合は手数料が発生しませんが、キャッシングは利息(年18%を日割り計算)が発生します。
2回払い
2回払いは、毎月末日締めの利用代金を、翌月27日、翌々月27日の2回に分けて支払う方法です。1回払いと同様、手数料はかかりません。
2回払いはあまり知られていない支払い方法ですが、手数料なしで支払いを遅らせることができるという点はとてもメリットが大きいものです。
リボ払い
リボ払いは、利用金額や利用件数にかかわらず、毎月の支払い額が一定の支払い方法です。
楽天カードの場合、毎月27日が支払い日で、支払い金額コースを毎月末日の締日現在のリボ払い残高に応じて、毎月の支払い金額が以下のように変動します。
利用残高 | 支払い金額 |
---|---|
~20万円以内 | 5,000円 |
20万円超~ | 1万円 |
上記の支払い金額に加えて、リボ払い手数料(年15%)も合わせて請求されます。
20万円以内の残高で5,000円という支払い金額は、初期設定の場合の金額です。毎月5,000円の支払いでは残高が多く残り、手数料がふくらみがちなので、「リボお支払いコース」という金額設定で、自分の好きな金額に変更しておきましょう。
ショッピングだけでなく、キャッシングでもリボ払いを選択できます。キャッシングのリボ払いは、「最終貸付後残高スライド定額方式」を採用しています。最終的な貸付金額に応じて、毎月の支払い額が以下のように変わってきます。
貸付金額 | 支払い金額 |
---|---|
10万円以下 | 3,000円 |
10万円超20万円以下 | 6,000円 |
20万円超50万円以下 | 1万円 |
50万円超100万円以下 | 2万円 |
100万円超 | 4万円 |
返済によって利用残高が減っても毎月の支払金額に変動がないのが、ショッピングリボとの違いです。毎月の支払い額に加えて、利息(年18%)も合わせて請求されます。
分割払い
分割払いは、返済回数を自分で指定して、利用代金を分けて支払う方法です。支払い回数によって、分割払い手数料が以下のように異なります。
支払い回数 | 実質年率 | 利用代金100円当たりの手数料額 |
---|---|---|
3回 | 12.25% | 2.04円 |
5回 | 13.5% | 3.4円 |
6回 | 13.75% | 4.08円 |
10回 | 14.5% | 6.8円 |
12回 | 14.75% | 8.16円 |
15回 | 15% | 10.2円 |
18回 | 15% | 12.24円 |
20回 | 15% | 13.6円 |
24回 | 15% | 16.32円 |
30回 | 15% | 20.4円 |
36回 | 15% | 24.48円 |
ボーナス1回払い
ボーナス1回払いは、ショッピングの支払いを一般的にボーナスが支給される月にまとめて行う支払い方法です。ショッピング利用日により、支払い月(支払い日は該当月の27日)が以下のように変わります。
利用日 | 支払い月 |
---|---|
夏季(2月1日~6月末) | 6月・7月・8月 |
冬季(8月1日~11月末) | 12月・1月 |
ボーナス1回払いを利用した場合、手数料はかかりません。
ただ、ボーナス払いはそもそもできない期間もあることに注意しましょう。ボーナス払いに対応していない店舗もあります。
ボーナス2回払い
ボーナス2回払いは、ショッピングの支払いを一般的にボーナスが支給される月に、2回に分けて行う支払い方法です。利用日が夏季の場合、支払い日は6月~8月に1回目、12月~1月に2回目が来ます。
ボーナス2回払いには、手数料として年13.89%(利用代金100円当たり3.5円)が発生します。手数料の支払いは、2回の支払いで均等に分けられます。
支払い方法別、クレジットカードの手数料を紹介!
クレジットカードの支払い方法、ある程度分かっていただけたかと思います。支払う利息や手数料は、少ないに越したことがありません。そこでここでは、以下の条件で、支払い方法によるクレジットカードの手数料を比較したいと思います。
- 利用カード:楽天カード
- 利用金額:10万円
- ショッピングリボ手数料:年15%
- 分割払い回数:10回
支払い方法 | 毎月の支払い額 | うち手数料額 | 支払い総額 |
---|---|---|---|
1回払い | 10万円 | 0円 | 10万円 |
2回払い | 5万円 | 0円 | 10万円 |
リボ払い | 6,250円(1回目) ~5,062円(20回目) |
1,250円(1回目) ~62円(20回目) |
11万3,120円 |
分割払い | 1万680円 | 680円 | 10万6,800円 |
ボーナス1回払い | 10万円 | 0円 | 10万円 |
ボーナス2回払い | 5万1,750円 | 1,750円 | 10万3,500円 |
最も手数料がかさむ支払い方法がリボ払い、次いで分割払い、ボーナス2回払いという順番となりました。
クレジットカードの支払い方法は、変更可能
「1回払いにしたけど、お金に余裕がないからリボ払いにしたい」
「お店ではなかなか『リボ払いで』とは言いにくい」
「リボ払いにしたけど、お金に余裕があるのでまとめて返済したい」
と考える人もいるでしょう。楽天カードは、比較的柔軟に支払い方法を変更できます。
リボ払いに変更する
手数料はかさみますが、毎月の支払い額が一定のリボ払いは、毎月の家計への負担もさほど大きくありません。
1回払い(ショッピング・キャッシング)、2回払い、ボーナス1回払いで買い物をした人は、あとからリボ払いに変更することが可能です。ボーナス2回払い、3回以上の分割払いは、リボ払いに変更できません。
楽天カードの「あとからリボ払い」ならば、請求金額確認後もリボ払いに変更でき、利用明細から好きな利用分だけを選んでリボ払いにすることもできます。ただし、変更分についてはリボ払い手数料が発生します。
分割払いに変更する
「1回では支払えないけど、手数料を多く払うのは嫌だ」
と考える人には、「あとから分割払い」がおすすめです。ショッピング1回払いで買い物した人は、あとから分割払いに変更することができます。
あとからリボ払いと同様、変更したい利用分だけ選択して分割払いに変更可能で、分割回数も指定できます。ただし、変更については分割払い手数料が発生します。
2回払いは分割払いではないため、後から変更はできません。
リボ払い残高をまとめて支払う
リボ払いでショッピング・キャッシングをしたが、お金に余裕ができた人は、リボ払い残高をまとめて支払うのもいいでしょう。カード会員サイトより、リボ払い残高の全額、または一部をまとめて支払いする手続きが簡単にできます。
支払い月10日22時までに手続きすれば、当月の支払いでリボ払い残高がまとめて支払われます。ただし、適用月時点までのリボ払い手数料が加算されます。
支払い方法に関する注意点
クレジットカードには様々な支払い方法がありますが、快適に利用するためには、以下の注意点を把握しておく必要があります。
特定の支払い方法を選べないお店もある
全ての店舗で全ての支払い方法を選べるわけではありません。
1回払いは全ての店舗で利用可能ですが、それ以外の支払い方法は対応していない店舗もあります。事前に確認しておきましょう。
リボ払い専用カードは基本的にリボ払い
「P-one Wiz」など、リボ払い専用カードと呼ばれるカードが何枚かあります。リボ払い専用カードは、お店で「1回で」と言っても、自動的にリボ払いになります。
カードによって、まとめて1回で返済可能なカードもあれば、必ずリボ払いで返済しないといけないカードもありますので、よく確認しましょう。
リボ払い・分割払いは利用枠に注意
特にリボ払いや分割払いなどの割賦払いは、利用枠に注意しましょう。例えば、以下のように利用枠が設定されているカードがあるとします。
ショッピング枠 | 50万円 |
---|---|
割賦枠 | 20万円 |
このカードを1回払いで10万円、リボ払いで10万円利用すると、1回払いでは30万円利用枠が残っていますが、リボ払い・分割払い可能な残りは10万円です。割賦枠を超えた分のリボ払い・分割払いは、全て1回払いとなります。
支払い方法を正しく理解して、よりよいクレジットカードライフを
クレジットカードには、様々な支払い方法があります。基本は1回払いですが、長期間にわたって返済スタンを少なくしたい場合はリボ払いや分割払い、1回払いは無理だけど手数料を支払いたくない場合には、2回払いやボーナス1回払いなどがおすすめです。
一度行なった支払いも、あとからリボ払いや分割払い、逆にまとめて返済に変更することが可能です。ただし、リボ払いや分割払いにすると手数料が高額となるほか、割賦払いの利用枠は少ないので確認を怠らないでください。
それぞれの支払い方法の特徴を理解して、より良いカードライフを送りましょう。
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