「クレジットカード決済しようとしたら『G12』とかいう文字が出て、決済できない!」
ネットショッピングやメルカリで、そのような経験はありませんか?
実はこれ、「エラーコード」と呼ばれるもので、何らかの原因でカード決済ができないことを示しています。原因によって、表示されるエラーコードは様々です。
そこでこの記事では、ネットショッピングで表示されるエラーコードの原因と、その対策を紹介しましょう。
目次
よくある4種類のエラーコード
まずは、メルカリや楽天市場など、多くのネットショッピングで遭遇確率が高い、4種類のエラーコードとその原因を紹介しましょう。
利用停止中カード・脱会カード利用の「G12」
まずは「G12」ですが、これは「取扱不可」を意味します。お客さま事由、あるいはカード会社事由により、カードの利用ができない場合に発生するエラーコードです。具体的な原因は、以下の通りです。
- カードが利用停止中である
- 退会したカードである
カード会社が決済を保留する「G30」
次に「G30」ですが、これは「保留判定」を意味します。カード会社が取引金額や取引内容を総合的に判断して、決済を保留する場合に発生するエラーコードです。具体的な原因は、以下の通りです。
- クレジットカードのショッピング枠現金化
- 商品券・ギフトカードなど換金性の高い商品の購入
オーソリNGの「G97」
次に「G97」ですが、これはG12と同様に「取扱不可」を意味します。ただしG97は、メルカリなどの加盟店からカード会社に出されていたオーソリ(カード有効性の確認)がNGの場合に発生するエラーコードです。オーソリNGの具体的な原因は、以下の通りです。
- 限度額オーバー
- 有効期限切れ
- 暗証番号間違い
- 不正利用の可能性
加盟店側の原因の可能性がある「Z3」
そして「Z3」ですが、これは「ICカードによる取引拒否」です。これまでのエラーコードが主に利用者側の原因だったのに対して、Z3は加盟店側に原因がある可能性が高い場合に発生するエラーコードです。具体的な原因は、以下の通りです。
- 発行者認証の失敗
- サービス不許可
- 暗証番号の入力回数超過
その他のエラーコード一覧表
これまで、主なエラーコードを紹介してきましたが、4種類以外にも様々なエラーコードがあります。以下に一覧表でまとめてみました。
エラーコード | エラー名 | 原因 |
---|---|---|
G02 | 取扱不可 | カードローン融資残高オーバー |
G03 | 取扱不可 | カードローン利用限度額オーバー |
G04 | 取扱不可 | キャッシング融資残高オーバー |
G05 | 取扱不可 | キャッシング利用限度額オーバー |
G22 | 取扱不可 | 取り扱えないカード |
G42 | 暗証番号エラー | 暗証番号の入力違い |
G44 | セキュリティーコードエラー | 暗証番号が不正 |
G45 | セキュリティーコードエラー | 暗証番号が未入力 |
G46 | カード読取エラー | カードの読み取りエラー |
G54 | 取扱不可 | 1日の限度額または利用回数オーバー |
G55 | 限度額オーバー | クレジットカードの限度額オーバー |
G56 | カード取込 | 盗難・事故・無効カードの利用 |
G60 | 事故カード | 事故カードの利用 |
G61 | 無効カード | 無効カードの利用 |
G65 | 会員番号エラー | 入力したカード番号の間違い |
G67 | 商品コードエラー | 入力した商品コードの間違い |
G68 | 金額エラー | 金額間違い |
G69 | 税送料エラー | 入力した税・送料の間違い |
G70 | ボーナス回数エラー | 入力したボーナス回数の間違い |
G71 | ボーナス月エラー | ボーナス払い不可カードでボーナス払いを指定 |
G72 | ボーナス額エラー | ボーナス金額の間違い |
G73 | 開始月エラー | 支払い開始月の間違い |
G74 | 分割回数エラー | 店舗で設定不可の分割回数を入力 |
G75 | 分割金額エラー | 分割払いの下限を下回っている |
G76 | 初期金額エラー | 入力した初回金額の間違い |
G77 | 業務区分エラー | 規定外の業務区分の電文を受信 |
G78 | 支払区分エラー | カード未対応の支払回数を入力 |
G79 | 照会区分エラー | 照会区分の間違い |
G80 | 取消区分エラー | 規定外の取消区分の電文を受信 |
G81 | 取扱区分エラー | 規定外の取扱区分・取引区分の電文を受信 |
G83 | 有効期限エラー | 入力した有効期限違い |
G84 | 承認番号エラー | 入力した承認番号違い |
G95 | オンライン終了 | カード会社の業務終了またはメンテナンス中 |
G98 | 取扱不可 | 無効カードの利用 |
G99 | 取扱不可 | カード会社の業務終了またはメンテナンス中 |
H71 | ボーナス月不正 | ボーナス払い取扱期間外のボーナス払い |
エラーコードが出た際の対処方法
これらのエラーコードが出たら、どうすればいいのか分かりませんよね。そこでここでは、エラーコードが出た際の主な対処方法を紹介しましょう。
- 現金で支払う(実店舗で極めて有効)
- 振込・代引で支払う(ネットショッピングで有効)
- エラーコードの出ていないクレジットカードで支払う
- 支払回数を1回払いにする(ボーナス払い・分割払い関連エラーに効果的)
- 時間を空けて再度決済してみる(メンテナンス時間帯を外す効果)
- カード会社に連絡するようお店にお願いする(エラーコードZ3に有効)
カード会社、加盟店ならではのエラーコード
これまで紹介した4種類のエラーコードは、カード会社、加盟店にかかわらず共通のエラーコードです。しかし、中にはカード会社、または加盟店ならではのエラーコードも存在します。対策と合わせて紹介しましょう。
強制解約カードが原因の楽天カード「エラーコード2」
まずは、楽天カード利用の際に表示される「エラーコード2」です。エラーコード2とともに「このカードは対象サービス外となっております」と記載されています。エラーコード2は、楽天カードが強制解約になった際に表示されるものです。
強制解約後の楽天カード再申し込みも可能ですが、審査通過は極めて厳しいでしょう。
引落不能が原因の三井住友カード「エラーコード001」
次は、三井住友カードで表示される「エラーコード001」です。公式サイトには「表示される理由は特定できかねますが、お客さまのカードが何らかの事情でご利用できない状態のときに表示される」と記載されています。
実際は、エラーコード001はカード利用代金の口座引落ができない際に表示されます。エラーコード001が表示された場合、利用代金を入金すれば、入金の翌営業日0時をもってエラーコードは解除されます。
加盟店側で決済拒否のYAHOO!ショッピング「エラーコード0105」
次は、Yahoo!ショッピングを利用する際に表示される「エラーコード0105」です。Yahoo!ショッピングでは、カード会社の認証とは別に、ヤフー独自のカード認証方式を採用しており、何らかの原因でヤフーのカード認証が下りなかった場合にエラーコード0105が表示されます。
Yahoo!JAPANカード以外のカードでも、Yahoo!ウォレットに登録されているカードでも、エラーコード0105に遭遇する可能性があります。こうなった場合は、当該クレジットカード以外の決済方法にするしかありません。
限度額オーバー、極端に少額のカード決済が原因のYAHOO!ショッピング「エラーコード7005」
最後に紹介するのは、同じくYahoo!ショッピングを利用の際に表示される「エラーコード7005」です。エラーコード7005は、Yahoo!ショッピングでポイントとカード払いを併用する際に、カード決済が「1円」などと極端に少ない場合に発生します。また、カードの限度額不足の際にも発生するエラーコードです。
以下の方法で、エラーコードを解除できる可能性があります。
- カード決済額を「1円→10円」に上げる
- カード会社に問い合わせる
様々な決済方法を用意しておこう
クレジットカードのエラーコードには、様々な原因があります。多くはカードに問題があるのですが、まれに加盟店側の通信環境が問題な場合もあります。
メルカリなどで万が一エラーコードが出た場合、同じカードで粘っても解決しないことが多いです。エラーコードに関する最低限の知識を身につける、他の決済方法を用意しておくことで、その場をうまく潜り抜けられます。
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