JR東日本ユーザーには便利なビュー・スイカカードですが、引っ越しなどでJR東日本を使わなくなるとメリットはあまり感じられません。今回は、ビュー・スイカカードの特徴、チェックポイント、解約方法はもちろん、気になるSuica残高の行方や代わりのカード候補なども紹介します。
目次
ビューカードの特徴
ビューカードを解約する前に、改めてビューカードの特徴を紹介します。意外と知らない特徴もあり、解約するともったいないかもしれません。
貯まるポイントは共通ポイント「JREポイント」
ビューカードを利用すると、JREポイントが貯まります。実はこのJREポイントは、
- ビューサンクスポイント(ビューカードの利用で貯まる)
- Suicaポイント(Suicaの利用で貯まる)
- JR東日本駅ビルのポイント
の3つが統合された、デビュー間もない共通ポイントなのです。しかも、駅ナカや駅近のお店だけでなく、インターネットや駅から遠い店舗でもポイント対象です。
Suicaチャージや定期券購入は還元率1.5%
ビューカードを使い、Suicaへのチャージや定期券購入などをすると、ポイント還元率が1.5%に跳ね上がります。Suicaはオートチャージでもポイント還元率が1.5%です。Suicaは街中でも利用可能店舗が多い電子マネーですので、ザクザクポイントを貯められます。
貯まったポイントはSuicaにチャージ可能
貯まったJREポイントは、1ポイント=1円からSuicaにチャージ可能です。利用可能店舗の多いSuicaは、ポイントを貯めるだけでなく使うときにも非常に便利です。
Suica残高・JREポイント・定期券はどうなる?
一般的に、クレジットカードを解約すると、そのカードで貯めたポイントも失効します。また、クレジットカードに搭載されている電子マネーにチャージしてある残高も、無効になるのが一般的です。ビューカードのSuica残高、JREポイント、そしてビューカードに記録されたSuica定期券はどうなるのでしょうか?
Suica残高は解約前に使いきるか、払い戻し、移し替え
ビューカードを解約する際にSuica残高がある場合、解約前に使いきるか、払い戻しまたは移し替えをしてください。払い戻しの方法は、ビューアルッテ(駅のATM)か郵送で行います。いずれの方法で払い戻しをしても、手数料はかかりません。
ビューアルッテでの払い戻し
ビューアルッテでの手続き方法は、以下の通りです。
- 「ビューカードのサービス」を選択
- 「Suica付きビューカードの更新/退会」を選択
- 解約するカードを挿入
- カードの暗証番号を入力
- 金額を確認して「確認」ボタンを押す
- カード、利用明細票、現金を受け取り完了
郵送での返金
退会届と一緒に、解約するビューカードを返送してください。退会手続きが完了し次第、登録口座にSuica残高が振り込まれます。
移し替えも可能
解約するビューカード以外に、定期券機能の付いているビューカードを持っている場合、残しておくビューカードにSuica残高を移し替えることもできます。駅にある多機能券売機(黒色の券売機)を使い、以下の方法で移し替えしてください。
- 「定期券」を選択
- 「発行替え」を選択
- 「古いカードから新しいカードへ引継ぎ」を選択
- 「解約するビューカード」を挿入
- 「残しておくビューカード」を挿入
- 「新カード」「旧カード」の順番に出てくるので受け取る
JREポイントは失効しない場合もある
従来、ビューカードのポイントは「ビューサンクスポイント」と呼ばれており、クレジットカード専用のポイントでした。しかし現在は、「JREポイント」という共通ポイントが貯まるようになっております。ですので、ビューカードを退会しても以下のケースでは、貯まったJREポイントは失効しません。
- 解約するビューカード以外のビューカードを持っている
- 解約するビューカードとは別のJREポイントカードやSuicaを、JREポイントWEBサイトに登録している
ポイントを失効させないためには、JREポイントカードを作るのが簡単です。しかし、JREポイントカードの店頭申込~WEBサイトでの登録完了まで3週間ほどかかりますので、日程には余裕を持たせましょう。
定期券は払い戻しが可能
Suica定期券機能が付いているビューカードの場合、公的証明書などを持参の上で、みどりの窓口で定期券の払い戻しが可能です。この場合の払い戻し額は、「定期券の払い戻し額+チャージ残高-手数料220円+デポジット500円」となります。定期券が有効期限を過ぎている場合は、定期券の払い戻しがありません。
ビューカードの解約前に、ここを確認!
検討したものの、やっぱりビューカードを解約しようと決めた方は、解約する前にこれから説明するポイントをしっかりチェックしてください。
JREポイントカード、Suicaの準備はしてあるか
先ほど説明したように、ビューカード利用で貯まったJREポイントは、JREポイントカード・Suicaがあれば失効しない可能性があります。解約前に準備しておきましょう。
代わりの家族カード・ETCカードは準備してあるか
家族カード・ETCカードを付けられるビューカードですが、本カードを解約すると家族カード・ETCカードも無効となります。代わりのカードを準備しておきましょう。
バス定期券が含まれたSuica定期券の払い戻しは、まずバス定期券の払い戻しを
Suica定期券には、バスの定期券情報も含めることができます。ただし、バス定期券が含まれたSuica定期券の払い戻す際には、まずバスの営業所などでバス定期券の払い戻しを受けてから、電車部分の定期券を払い戻してください。
ビューカードの解約方法
ビューカードの解約方法は、カードの種類によって問い合わせ先や方法が異なります。一般的なクレジットカードは、支払いが残っているうちは解約できませんが、ビューカードは解約した後も通常通りに支払いが可能です。
定期券機能のないビューカードの場合
- 退会届を請求(ビューカードセンターに電話、またはPDFファイルからダウンロード)
- 必要事項を記入の上、ビューカード(ETCカード・家族カードも)を同封して返送
- 登録口座にSuicaの残高が振り込まれる
Suica機能がない場合は、ビューカードセンターのオペレーター案内(9時~17時30分)に電話すれば、電話口で退会処理が可能です。また、「大人の休日倶楽部ジパングカード」「大人の休日倶楽部ミドルカード」には、専用の退会届がありますので、ダウンロードしてください。
定期券機能付きビューカードの場合
- 退会届を請求
- 必要事項を記入の上、ビューカードを同封して返送
と、基本的に手続きの流れは変わりません。ただし、定期券の有効期限が切れてから退会手続きをしてください。その際、定期券の有効期限を迎える前にビューカードの年会費請求がある場合は、ビューカードセンターに連絡してください。
提携他社の発行するビューカードの場合
「みずほマイレージクラブカードセゾンSuica」「ANA VISA Suicaカード」など、提携他社が発行するビューカード(iiマークが目印)の解約は、提携他社で解約手続きをしてください。
ビューカードの代わりとなる候補カードを一挙紹介!
ビューカードを解約したら、それに代わるカードが欲しくなりますね。そこでここでは、ビューカードの代わりとなりそうなカードを一挙に紹介します。
地下鉄重視なら「ソラチカカード」
年会費 | 2,160円(税込、初年度無料) |
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還元率 | 1% |
ETCカード | 年会費無料 |
旅行傷害保険 | 最高1,000万円(自動付帯) |
主な特徴 |
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JR西日本ユーザーは「リクルートカード」
年会費 | 無料 |
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還元率 | 1.2% |
ETCカード | 年会費無料 |
旅行傷害保険 | 最高2,000万円(利用付帯) |
主な特徴 |
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JR九州ユーザーは「JQ CARDエポス」
年会費 | 1,250円(税別。初年度無料、年1回利用で無料) |
---|---|
還元率 | 0.5% |
ETCカード | 年会費無料 |
旅行傷害保険 | 最高2,000万円(自動付帯) |
主な特徴 |
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代わりの手段を確保した上でビューカードを解約しよう
ビューカードはSuicaを使うなら欠かせないカードです。多機能なカードが多い反面、解約手続きなどは多少煩雑かもしれません。しかし、他のクレジットカードとは異なり、支払いが残っていても解約可能、Suicaの払い戻しも可能です。
いずれにせよ、代わりのクレジットカード、家族カード、ETCカードを事前に準備した上で、ビューカードは解約しましょう。
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