クレジットカードは即日引き落としにしたい人もいるかもしれませんが、クレジットカードが即引き落としができません。この記事では、クレジットカードの利用~引き落としまでのタイムラグを紹介するとともに、即日引き落としが可能な「デビットカード」について詳しく解説します。
目次
クレジットカードは即日引き落としできない
クレジットカードを使っても、その場で引き落としされるわけではありません。「締日」にクレジットカードの請求金額が確定した後、「引き落とし日」に銀行口座から利用代金が引き落とされます(引き落としが銀行休業日の場合は、翌営業日)。主なクレジットカードの締日と引き落とし日は、以下の通りです。
カード名 | 締日 | 引き落とし日 |
---|---|---|
三井住友VISAカード | ①15日②末日 | ①翌月10日(金融機関によっては6日、8日)②翌月26日 |
楽天カード | 末日 | 翌月27日 |
REXカード | 末日 | 翌月27日 |
リクルートカード | 15日 | 翌月10日 |
アメリカン・エキスプレス | ①19日②3日③7日 | ①翌月10日②当月21日③当月26日 |
JCBカード | 15日 | 翌月10日 |
イオンカード | 10日 | 翌月2日 |
締日と引き落とし日が複数存在するクレジットカードがあります。三井住友VISAカードは選択可能ですが、アメックスは引落口座によって自動的に決まります。
楽天カードの場合、
- 7月1日に使用
- 7月31日に請求金額が確定
- 8月27日に口座引き落とし
となり、カードを使用してから引き落とされるまでに57日間かかる計算です。
クレジットカードが即日引き落としできないメリット・デメリット
どのクレジットカードは即日引き落としできませんが、即日引き落としできないことは、メリットもあればデメリットもあります。
キャッシュフローに余裕ができる
現金払いの場合、その時に現金を持ち合わせていないと商品を購入できませんが、クレジットカードはその時に現金がなくても利用できます。例えば楽天カードは、最長57日間支払いを猶予できますので、資金繰りに余裕ができます。
犯罪の被害を減らせる
現金を盗まれたらまず戻ってきませんが、クレジットカードが万が一不正利用されそうになると、カード会社の不正利用検知システムに引っかかれば、決済を保留にしてくれます。万が一不正利用の被害に遭っても、その被害額を補償してくれる可能性もあります。
借金をしている気持ちになる
一方で、クレジットカードはれっきとした借金です。「即日引き落としできないと借金している気になる」と後ろめたい気持ちになる人もいるでしょう。
利息や手数料が発生する場合も
基本的に、クレジットカードでショッピングをしていれば金利・手数料は発生しません。
しかし、クレジットカードを使い銀行ATMからキャッシングをすると、引き落としまでの日数に応じて利息が発生します。キャッシング利用も即日引き落としができないため、利息が発生してしまうのです。
クレジットカードと、即日引き落としができるデビットカードとの違い
クレジットカードは即日引き落としができませんが、「デビットカード」は原則として即日引き落としなので、借金に抵抗がある人でも問題ありません。即日引き落としの可否だけでなく、クレジットカードとデビットカードには以下のような違いがあります。
クレジットカード | デビットカード | |
---|---|---|
申込可能年齢 | 18歳以上(高校生を除く) | 15歳以上が多い |
審査 | あり | なし |
限度額 | カード会社によって決定 | 自分である程度設定可能 |
発行元 | 信販会社・銀行・流通系など | 金融機関のみ |
国際ブランド | VISA、マスターカード、JCB、ダイナース、アメックス、銀聯 | VISA、JCBのみ |
引き落とし口座 | 様々な金融機関を設定可能 | 発行元の金融機関のみ設定可能 |
デビットカードは、金融機関や国際ブランドの制限がありますが、多くの人が利用可能で、お金があれば限度額もある程度高額に設定可能です。
代表的なデビットカードを紹介!
メガバンクや地方銀行、ネット銀行などから発行されているデビットカードですが、ここでは代表的な2枚を紹介しましょう。
楽天銀行デビットカード
申込可能年齢 | 16歳以上 |
---|---|
国際ブランド | VISA、JCB |
年会費 | 1,029円(税込。JCBは無料) |
ショッピング限度額 | 残高の範囲内(1,000円単位で任意設定が可能) |
ポイント還元率 | 0.2%(JCBは1%) |
限度額はありませんが、1,000円単位で任意の金額を限度額として設定できます。使い過ぎが心配な方などは設定しておくといいでしょう。JCBブランドは年会費永年無料で、ポイント還元率はデビットカードとして最高クラスの1%ですので、メインカードとしても十分なスペックです。
年会費がかかり、ポイント還元率が低いものの、VISAブランドは付帯サービスが充実しています。「Visa payWave」という非接触型の決済サービスを、世界200以上の国・地域で利用可能です。また、ゴールドカード(年会費税込3,086円)ならば、還元率が0.5%にアップするだけでなく、海外で24時間365日、日本語でのサービスを受けられます。
三菱UFJデビット
申込可能年齢 | 15歳以上(中学生を除く) |
---|---|
国際ブランド | VISA、JCB |
年会費 | 1,080円(税込。初年度無料、2年目以降も条件を満たせば無料) |
ショッピング限度額 | 200万円/回・日、1,000万円/月 |
ポイント還元率 | 0.2%のキャッシュバック(JCBは0.5%のポイント) |
三菱UFJ銀行ATM手数料が何回でも無料などの特典があります。JCBブランドにはディズニーデザインカードもあり、海外にあるJCBプラザ(レストラン予約、紛失・盗難時のサポートなど)も利用可能です。さらに、最大3,000万円の国内・海外旅行傷害保険も付帯しています。
自分に合ったデビットカードを選ぼう
クレジットカードは、利用~引き落としまで1か月以上かかります。即引き落としができないと、借金をしている感覚になり、キャッシングを利用すれば利息も発生します。
デビットカードならば即日引き落としされるので、キャッシングでも利息が発生せず、借金の感覚もありません。ユニークなデビットカードが各金融機関から発行されており、多くの人が持てますので、自分のライフスタイルに合ったデビットカードを選びましょう。
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