電車に乗るとき、券売機で切符を買わずにタッチするだけで自動改札機を通過できるSuica。交通系電子マネーの相互利用により、JR東日本エリアにとどまらず、今やほぼ全国で使えるようになりました。Suicaは、電車やバスの利用だけではなく、コンビニやスーパー、自動販売機などまで、幅広く使える便利な電子マネー。あらかじめチャージして使うプリペイド型の電子マネーです。今回は、Suicaチャージでポイントが貯まるクレジットカードのベスト5を紹介します。
目次
Suicaの3つのタイプ
Suicaには、大きく分けて次の3つのタイプがあります。
- Suicaカード
- Suica一体型クレジットカード
- モバイルSuica
プリペイド型電子マネーであるSuica は、予めチャージしないと使えません。上記の3つのタイプのうち、Suicaカードは現金でしかチャージできません。クレジットカードでチャージするには、Suica一体型クレジットカードとモバイルSuicaのいずれかを利用する必要があります。
タイプ別のチャージ対応は、次の通りです。
タイプ | Suicaカード | Suica一体型クレジットカード | モバイルSuica | |
---|---|---|---|---|
自動券売機 | 現金 | ○ | ○ | △(一部のみ可能) |
クレジットカード | × | ○ | × | |
インターネット | パソコン | × | ○(カードリーダー等が必要) | × |
おサイフケイタイ | × | × | ○ | |
オートチャージ(Suicaエリア) | × | ○ | ○ | |
必要な費用(税込み) | 購入時500円(返却時に返金) | クレジットカードの年会費 | 年会費1,030円(無料の場合も) |
Suicaチャージでおすすめのクレジットカードベスト5
Suica一体型クレジットカードは、一般的に「ビューカード」と呼ばれ、JR東日本のクレジット会社(ビューカード)が直接発行しているカードと他のクレジット会社と提携発行しているカードがあります。どれでも機能は同じですが、それぞれに特徴があります。
Suicaチャージでおすすめのビューカード、ベスト5を紹介します。なお、5つのカードに共通する推奨点を最初にとり上げた上で、個別にそれぞれの特徴を紹介します。
- Suicaチャージでポイント還元率5%。
- モバイルSuicaの年会費が当面無料。
- 付帯サービスとして、海外旅行傷害保険(最高500万円)が自動付帯、国内旅行傷害保険(最高1,000万円)が利用付帯(JALカードSuicaは、海外・国内旅行傷害保険ともに自動付帯で最高1,000万円)。
- Web明細サービスの利用で、最大で年間600円相当のポイントが貯まる
ビックカメラSuicaカード
ご存知、大手家電量販店ビックカメラのビューカードが、「ビックカメラSuicaカード」。
通常のポイント還元率は1%。JR関連の利用で1.5%。ビックカメラでの利用は10%と高還元率。ビックカメラではSuica払いも可能なので、Suicaチャージしてから支払うと、還元率は11.5%(1.5%+10%)に跳ね上がります。ただしSuicaは20,000円までしかチャージできませんので、1回の利用限度額は20,000円以内です。
年会費は初年度無料。翌年度以降477円(税別)かかりますが、年1回以上の利用で無料になり、実質年会費無料で使えて、とてもお得です。
「ビュー・スイカ」カード
Suicaの本家本元、ビューカードが発行しているのが、「ビュー・スイカ」カード。
通常のポイント還元率は0.5%ですが、JR東日本の切符・回数券や定期券、Suicaチャージ、国内ツアーなどの購入で、ポイントが3倍になります(還元率1.5%)。
「ビュー・スイカ」カードは、定期券機能がカードに組み込まれているので、通勤や通学でJR東日本を利用する人には、とても便利なカードです。年会費が477円(税抜き)かかるのが、難点といえば難点です。
通常は、利用額1,000円につき2ポイント(5円相当)の「ビューサンクスポイント」が貯まります。これに加えて、年間利用額に応じてボーナスポイントがプラスされる「ビューサンクスボーナス」の特典があります。なお、ポイントサービスを受けるのには、「Suicaポイントクラブ」の会員登録が必要です。公式サイトから簡単に登録できますので、忘れないようにしましょう。
ステージ | 年間利用額 | 通常ポイント | ボーナスポイント |
---|---|---|---|
ボーナス30 | 30万円以上70万円未満 | 600ポイント | 100ポイント(250円相当) |
ボーナス70 | 70万円以上100万円未満 | 1,400ポイント | 400ポイント(1,000円相当) |
ボーナス100 | 100万円以上150万円未満 | 2,000ポイント | 600ポイント(1,500円相当) |
ボーナス150 | 150万円以上 | 3,000ポイント | 1,000ポイント(2,500円相当) |
ルミネカード
全国のルミネでお得に使えるビューカードが、「ルミネカード」。
通常のポイント還元率は0.5%ですが、JR関連でポイント3倍(還元率1.5%)。ルミネの利用では常時5%OFF。本やCD・DVDなどにも適用されますので、ほぼすべての買い物が5%OFF。さらに年数回の10%OFFのキャンペーンを利用するとさらにお得です。ルミネユーザーには欠かせない1枚です。
年会費は初年度無料。翌年度以降953円(税抜き)かかります。ルミネでの年間利用額(1/1~12/31)に応じて、ルミネ商品券がもらえる特典がついています。
年間利用額 | もらえるルミネ商品券 |
---|---|
20万円以上50万円未満 | 1,000円分 |
50万円以上70万円未満 | 2,000円分 |
70万円以上100万円未満 | 3,000円分 |
100万円以上 | 5,000円分 |
アトレビューカード
アトレでお得なビューカードが、「アトレビューカード」。
通常のポイント還元率は0.5%。アトレ利用分は「JRE POINT」、それ以外は「ビューサンクスポイント」が貯まります。アトレでの利用でJRE POINTが3倍、JR関連での利用でビューサンクスポイントが3倍になります(還元率1.5%)。JRE POINTは、アトレで1ポイント=1円として利用でき、ビューサンクスポイントは、Suicaチャージや商品券に交換できます。
年会費は初年度無料。翌年度以降477円(税抜き)かかりますが、年間利用額5万円以上でボーナスポイントとして500ポイントもらえますので、年会費をカバーできます。
JALカードSuica
JALカードにSuicaが一体化されたカードが、「JALカードSuica」。
通常の利用では、クレジットカードのポイントはつかずに直接「JALマイル」が貯まりますが、JR関連の利用のみ「ビューサンクスポイント」が貯まります。利用額1,000円につき6ポイント貯まり、400ポイントを1,000円分のSuicaチャージができますので、還元率は1.5%。貯まったビューサンクスポイントをJALマイルに交換することもできます(600ポイント=500JALマイル)。SuicaチャージでJALマイルを貯めたい人におすすめです。
年会費は初年度無料。翌年度以降2,000円(税抜き)と少し高め。国際ブランドがJCBに限定されているのも難点です。
モバイルSuicaは、ビューカード以外のカードでもチャージ可能!
モバイルSuicaを利用すれば、ビューカード以外のカードでもSuicaチャージが可能です。
2016年10月より、日本でもAppleの決済サービス「Apple Pay」が始まりました。Suicaもこれに対応したため、これまで使えなかったiPhoneでも、iPhone7以降の機種でモバイルSuicaが使えるようになり、利用する人が増えています。
モバイルSuicaでチャージできる主な年会費無料のクレジットカードを紹介します。ビューカードでは、モバイルSuicaの年会費が当面無料ですが、以下のクレジットカードでモバイルSuicaを利用すると、年会費が1,030円(税込)かかります。
クレジットカード名 | チャージ還元率 |
---|---|
リクルートカード | 1.2% |
Yahoo! JAPANカード | 1% |
オリコカード・ザ・ポイント | 1% |
ファミマTカード | 0.5% |
エポスカード | 0.5% |
セゾンカード・インターナショナル | 0.5% |
ライフカード | 0.5% |
おすすめは年会費実質無料のビックカメラSuicaカード!
Suicaチャージでおすすめのビューカードを5つ紹介しましたが、いずれもポイント還元率は1.5%で、還元率だけを比較しても優劣がつきません。それぞれ特徴がありますので、例えば、普段よくルミネやアトレを利用するならルミネカードやアトレビューカード、JALマイルを貯めたいのならJALカードSuicaなど、ライフスタイルに合ったものを選ぶのも、1つの選択肢です。
もしそのようなものがなければ、ビックカメラSuicaカードが一番のおすすめです。初年度無料・翌年度以降有料のカードが多い中、このカードだけは、翌年度以降も年1回以上の利用で無料になり、実質的に年会費無料で使えますから、一番お得なビューカードではないでしょうか。
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