WAONは、イオングループでの買い物がお得で便利な電子マネー。支払いの際、カードを読み取り機にかざすだけで簡単に決済できます。小銭いらずのキャッシュレスだけではなく、支払いごとにポイントが貯まり、とてもお得です。
プリペイド型であるWAONは、予めチャージしないと利用できませんが、イオンカードでチャージしていませんか? 実は、イオンカードでWAONチャージをすると、損をするのです。なぜ損をするのか、詳しく解説します。
目次
WAONの還元率は0.5%
WAONは、利用額200円(税込み)につき1ポイントのWAONポイントが付与されます。100ポイント=100円分のWAONに交換できますので、ポイント還元率は0.5%。楽天Edyと同じ率ですが、nanacoの還元率1%と比べると、電子マネーの還元率としては、魅力があるとはいえません。
ところがイオングループのお店でWAONを使うと、威力を発揮します。特待セールでは、通常0.5%のWAON還元率が、1%~6%に跳ね上がります。日頃イオンをよく利用する人にとっては、魅力溢れる電子マネーに変身するのです。これを利用しない手はありません。
イオングループの優待セールは、次の日程で開催されています。
優待セール名 | 実施日 | セールの内容 |
---|---|---|
ありが10デー | 毎月10日 | ポイント5倍(還元率2.5%) |
お客さま感謝デー | 毎月20日・30日 | 5%OFF + 利用ポイント0.5%(還元率5.5%) |
お客さまわくわくデー | 毎月5日・15日・25日 | ポイント2倍(還元率1%) |
火曜市(WAONトクトクポイント) | 毎週火曜日 | 3,000円以上(税込み)の買い物で100ポイント+利用ポイント0.5%(最大還元率3.8%) |
GG感謝デー(55歳以上) | 毎月15日 | 5%OFF+利用ポイント2倍(還元率6%) |
WAONチャージの方法
プリペイド型のWAONを利用するには、WAONカードを入手して、予めチャージしなければなりません。
WAONカードは、大別すると次の4つのタイプがあります。
- WAONカード
- クレジットカード一体型
- モバイルWAON
- キャッシュカード一体型(イオン銀行のみ)
WAONチャージの方法は、大別すると次の3つの方法があります。
- 現金
- クレジットカード
- イオン銀行口座
WAONカードのタイプ別にチャージ方法を一覧表にまとめますと、次のようになります。
カードのタイプ | WAONカード | クレジットカード一体型 | モバイルWAON | キャッシュカード一体型 | |
---|---|---|---|---|---|
発行手数料(税込み) | 300円 | 無料 | 無料 | 無料 | |
チャージ方法 | 現金 | ○ | ○ | ○ | ○ |
クレジットカード | × | ○ | ○ | × | |
イオン銀行口座 | × | △(※) | × | ○ | |
オートチャージ機能 | × | ○ | ○ | ○ |
※イオンカードセレクトだけは、イオン銀行口座からチャージが可能。
イオンカードではWAONチャージでポイントが貯まらない!
WAONカード以外のタイプは、いずれもクレジットカードでWAONチャージできます。ただしほとんどのクレジットカードでは、WAONチャージをしてもポイントは付与されません。同じ電子マネーでも、Nanacoや楽天Edyなどでは、チャージでポイント付与されるクレジットカードが複数用意されていますが、WAONについては、まったく状況が異なります。
たとえイオンが発行する代表的なクレジットカードである「イオンカード」であったとしても、WAONチャージではポイントが貯まりません。これがWAONチャージでポイントを貯めるならイオンカードは損という理由です。
ではどうしたら、WAONチャージでポイントを貯めることができるのか?
ただ1枚「イオンカードセレクト」を使えば、WAONチャージでポイントを貯めることができます。これがクレジットカードを使ってWAONチャージでポイントを貯める唯一の方法です。
WAONチャージでポイントが貯まるのはイオンカードセレクトだけ!
イオンカードセレクトは、クレジットカードと電子マネーWAON、さらにイオン銀行のキャッシュカードの3つの機能を併せ持つカードです。つまり1枚で、クレジットカード・電子マネー・キャッシュカードのいずれの機能でも使えるのです。年会費は永年無料。国際ブランドはVISA・MasterCard・JCBから選択。
イオン銀行のキャッシュカードと一体化していますので、クレジット利用額の引き落とし口座も、イオン銀行の口座に限定されます。そのためイオンカードセレクトは、イオン銀行に口座がないと作れないカードなのです。
オートチャージじゃないとポイントが貯まらない!
普通にイオンカードセレクトをWAONチャージに使うだけでは、ポイントは付与されません。ポイントを貯めるためには、イオンカードセレクトでイオン銀行の口座からオートチャージを設定することが不可欠な条件なのです。
なお、オートチャージのタイミングで、即座に口座からチャージ金額が引き落とされますので、その時点でイオン銀行口座に残高がないとオートチャージができません。チャージしたあと、後日請求される通常のクレジット払いとは取り扱いが異なりますので、注意が必要です。
WAONチャージのポイント還元率は0.5%!
これでようやくWAONチャージでポイントが付与されます。チャージ200円につき1ポイントの「ときめきポイント」。1,000ポイント=1,000円分のWAONに交換できますので、基本的なポイント還元率は0.5%。通常のWAON利用ポイントと合わせると、還元率は1%になります。
6ヵ月の利用額に応じてポイントが最大3倍!
イオンカードセレクトには、6ヵ月の利用額に応じて、WAONチャージのポイントが最大3倍になるボーナスポイントがあります。
6ヵ月のステージ判定期間(4月~9月、10月~3月)にクレジットとWAONを合わせた利用額が一定額を超ええると、次のステージの6ヵ月は、チャージによるポイントがアップするというものです。
6ヵ月の利用額 | アップ率(還元率) |
---|---|
10万円未満 | - |
10万円以上30万円未満 | 1.5倍(還元率0.75%) |
30万円以上50万円未満 | 2倍(還元率1%) |
50万円以上 | 3倍(還元率1.5%) |
ポイントが最大3倍(還元率1.5%)になりますから、とてもお得です。ただしこのボーナスポイントは、毎月5日・15日・25日(お客さまわくわくデー)にチャージしければ、適用されません。しかもポイントを獲得するためにオートチャージが設定されていますので、タイミングを見計らって、うまくチャージしないとボーナスポイントを手にすることができません。かなり面倒な手間を強いられます。
イオンカードセレクトのオートチャージの設定可能金額は、WAON残高が1,000円~49,000円の範囲、オートチャージできる金額は1,000円~49,000円の範囲で、いずれも1,000円単位。WAON残高とオートチャージ金額の合計は50,000円まで。
確実に5のつく日にオートチャージする方法は、前日まではオートチャージの設定残高を最低1,000円にしてオートチャージがかからないようにしておきます。5のつく日の当日、イオンに設置されているWAONステーションで、設定残高を今の残高を上回る金額に、チャージ金額を最大の49,000円に変更します。そのあと、お店で少額のWAONを使えば、リミットの50,000円近くまでチャージできます。WAONステーションでの設定変更は1日1回のみ。イオンカードセレクトは1日1回しかオートチャージができませんので、注意してください。
頻繁にイオンを利用しないのなら、WAONよりもREXカード!
近所にイオンがあって日頃から頻繁にイオンで買い物をする人にとっては、WAONはとても利用価値が高いといえます。特にイオンの特待セールを活用すれば、WAONのポイント還元率が1%~6%に跳ね上がりますので、買い物がお得になることは、いうまでもありません。
しかしイオングループを普段あまり利用しない人にとっては、WAONはごく平凡な電子マネーにすぎません。イオンカードセレクトを使ってWAONチャージでポイントを貯めても、利用ポイントと合わせても還元率は1%にしかなりません。
そうであるならば、無理にWAONを使う必要はなく、1%以上の還元率があるクレジットカードを使った方がお得なのです。
おすすめは、年会費無料のカードの中では、最強の還元率を誇るREXカード。いつどこで使っても、1.25%の還元率があります。国際ブランドはVISAのみですが、年会費は永年無料。貯まったREXポイントは、1,500ポイントにつき「Jデポ」1,500円分に交換できます。現金としてキャッシュバックされますので、ポイントの使い勝手がとても良いです。
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